この記事は、情報漏えいのお知らせが続くのを見て、支払いのたびに相手へ渡す情報を減らしたい、と考えている方に向けて書いています。
分かることは 3つです。カードと暗号資産で、相手に渡る情報がどう違うか。暗号資産で払っても残る事。払い方の手順が書いてある場所です。
2026年10月9日 時点の内容です。暗号資産で払えば情報が漏れない、という話ではありません。減るのは、相手に渡す情報の種類です。
ウォレットを持っていない方に、暗号資産の入手を勧める記事ではありません。値動きの話も書いていません。
2026年10月8日、NewsPicks の運営会社が不正アクセスを公表した
経済ニュースのサービス NewsPicks を運営するユーザベースは、2026年10月8日に、お詫びとお知らせを出しました。
お知らせによると、業務で使う管理ツールが第三者による不正アクセスを受け、お客様の個人情報の一部が、外部へ漏えいした可能性が在ります。
漏えいした可能性がある項目として、お知らせが挙げているのは、次のとおりです。お知らせは、項目の最後に「など」と付けています。
- 氏名、勤務先、メールアドレス、住所、電話番号
- クレジットカードの名義
- クレジットカード番号の下 3桁あるいは下 4桁
暗号化されたパスワードの漏えいは「確認されておりません」としています。
対象は、10月8日までにサービスを利用した方の「一部」です。人数は書かれていません。原因と影響の範囲は、調査中とされています。
情報が不特定多数に公開された事実と、不正利用の事実は、お知らせの時点で「確認されておりません」としています。
当社は、この出来事の当事者でも関係者でもありません。公式のお知らせを、2026年10月9日 10時03分に開いて読みました。
その後の発表で、内容が変わる事が在ります。ご自身が対象かどうかは、運営会社の公式のお知らせと、個別の案内で確かめてください。
サービスを使うたびに、自分の情報を持つ所が増える
Web のサービスにカードで払う時は、カードの名義・番号・有効期限などを、相手か、相手が使う決済の会社に渡します。
相手の側には、名義や、番号の一部が残る事が在ります。サービスを 1つ使うたびに、自分の情報を持つ所が 1つ増えます。
どこか 1か所で漏えいが起きると、出て行った情報を、自分で取り戻す事はできません。
利用者の側でできるのは、渡す情報の種類と、渡す相手の数を減らす事です。払い方を選ぶ事は、その 1つです。
暗号資産で払う時に、相手に渡る情報
自分で鍵を持つウォレットから払う時、相手に届くのは、送金そのものです。送金で相手が受け取る情報は、次の 3つです。
- 送り元のアドレス
- 通貨と金額、ネットワーク
- 送金の記録の番号(トランザクションのハッシュ)
カードの名義・番号・有効期限・セキュリティコードは、渡しません。暗号資産の送金には、それらを入れる所が在りません。
番号を伝える形ではなく、自分で承認して送る形
カードの支払いは、番号を相手に伝え、カード会社が相手に代金を払う形です。ウォレットの支払いは、自分で 1回ずつ承認して送る形です。
送金を承認する鍵は、自分の手元に在り、相手には渡しません。相手の側に、次の支払いに使える鍵は残りません。
ただし、ウォレットの確認の画面には、送金のほかに、相手に引き出しを許す種類の物も在ります。中身が分からない確認は、承認しないでください。
暗号資産で払っても、残る事
メールアドレスや住所は、相手が求めれば渡す
払い方を変えても、登録に使うメールアドレスや、物を届けてもらう住所は、相手に渡します。
今回のお知らせの項目でいえば、払い方で変わるのは、カードの名義と、番号の下 3桁か 4桁の 2つです。氏名や連絡先は、変わりません。
アドレスの残高と履歴は、だれでも見られる
ブロックチェーンの記録は、公開されています。アドレスを知った人は、そのアドレスの残高と、送金の履歴を見られます。
相手の側から、メールアドレスとアドレスの組が漏えいすると、自分の名前と、残高や履歴が結び付くおそれが在ります。カードには無い弱い所です。
一般には、支払いに使うウォレットを、資産を置くウォレットと分け、払う分と手数料の分だけを入れておく使い方が在ります。
送った後に、取り消せない
ブロックチェーンの送金は、送った後に取り消せません。誤ったネットワークや宛先へ送ると、取り戻せない場合が在ります。
カードには、身に覚えの無い請求をカード会社へ申し出る仕組みが在ります。条件は、カード会社ごとに違います。
暗号資産の送金には、それに当たる決まった窓口が在りません。だまされて送った時に、申し出れば戻る、という仕組みは在りません。
鍵は、自分で守る
ウォレットの鍵を守るのは、自分です。秘密鍵や復元用の単語を人に渡すと、中の資産を動かされます。
支払いのために、秘密鍵や復元用の単語を入れる場面は在りません。求められたら、入れないでください。
使える相手は、相手のサービスしだい
暗号資産で払えるかどうかは、相手のサービスが決めます。カードのように、多くの店で使える払い方ではありません。
当社が受け取っている情報:カードでの購入を止めた後
当社は、2026年10月5日に、サービスの 1つで、カードでの新しい購入を止めました。いま、当社の有料のサービスの支払いは、USDC の送金だけです。
止めた理由は、情報漏えいへの備えではありません。カードの支払いが、プログラムで扱いにくかったためです。
USDC の支払いで当社が見るのは、送り元のアドレスと、ブロックチェーン上の取引の記録です。支払いの記録として残します。カードの名義も番号も、受け取りません。
一方で、当社も、登録の時にメールアドレスとパスワードを受け取り、通信の記録も残します。一部の画面では、Google のアクセス解析も使っています。渡す情報は、0 にはなりません。
外部のお客さまが USDC で払った記録は、2026年9月末までの売上の記録で、0件です。支払いの仕組みは、社内の確かめで動かしました。
暗号資産での払い方:手順は、別の記事にまとめている
払うまでの流れは、接続する → ネットワークと額を確かめる → 承認する → 反映を待つ → 記録を残す、の 5つです。
それぞれの手順と、払う前にそろえる物、止まった時に見る所は、次の記事に書いています。
暗号資産ウォレットで支払う方法:接続・ネットワーク・承認の 5つの手順
うまくいきやすい使い方と、よくあるつまずき
一般の説明です。当社が、人数や回数を数えた物ではありません。
- 払う前に、相手の案内ページで、対応するウォレット・ネットワーク・料金を読む
- 支払いに使うウォレットには、払う分と手数料の分だけを入れておく
- つまずき 1:手数料に使う通貨が足りず、承認の所で進まない
- つまずき 2:相手が対応していないネットワークの USDC を用意してしまう
よくある質問
Q. 暗号資産で払えば、個人情報は漏れませんか?
漏れなくなるわけではありません。相手に渡さずに済むのは、カードの名義と番号です。メールアドレスなど、相手に渡した情報は、同じように残ります。
Q. 今回のお知らせの対象かもしれない時は、何を見ればよいですか?
運営会社は、同社を装った不審なメール・SMS・電話に注意するよう、呼びかけています。対象の方には、順に個別の案内をする、としています。
最新の内容は、運営会社の公式のお知らせで確かめてください。当社は、この件の相談を受ける所ではありません。
Q. 支払いに使ったアドレスから、身元は分かりますか?
アドレスだけでは、名前は分かりません。ただし、残高と履歴は公開されています。名前とアドレスの組がどこかで知られると、結び付きます。
まとめ
- NewsPicks の運営会社のお知らせでは、漏えいの可能性がある項目に、カードの名義と番号の下 3〜4桁が入っていた
- 暗号資産の支払いで相手に渡るのは、アドレス・金額・送金の記録。カードの情報は渡さない
- メールアドレスなどは残る。アドレスの残高と履歴は公開で、送った後に取り消せない
- 払い方の手順は「暗号資産ウォレットで支払う方法」の記事に在る
出どころ:ユーザベース「【重要】NewsPicksのお客様の個人情報漏洩の可能性に関するお詫びとお知らせ」(2026年10月8日)。2026年10月9日 10時03分に開きました。
当社のサービスの料金を USDC で払うとき
対応するウォレット・ネットワーク・料金は、サービスごとの案内ページにまとめています。対応するネットワークは、サービスごとに違います。
支払い方法は USDC だけです。払うには、アカウントの登録(メールアドレスの確認)とウォレットの接続が要ります。
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