この記事は、ウォレットと USDC をすでに持っていて、Web のサービスの料金をウォレットから払ったことが無い方に向けて書いています。
分かることは 3つです。ウォレットで払うとは何をすることか、払うまでの 5つの手順、止まった時に見る所です。
2026年10月5日 時点の内容です。ウォレットを持っていない方、USDC の入手のしかたを知りたい方は、この記事の対象外です。
「ウォレット接続」を押す前に、手が止まる
カードの支払いは、番号を入れて待てば終わります。ウォレットの支払いは、自分で決めることが増えます。
どのネットワークで送るのか。手数料は何で払うのか。「接続」を押したら、もうお金が動くのか。ここが分からないと、ボタンを押せません。
ウォレットの支払いは、自分で送金を承認する形
ウォレットで払うとは、自分のウォレットから、相手の宛先へ、自分で送金を承認することです。カードと違う点は 3つあります。
送った後に、取り消せない
ブロックチェーンの送金は、送った後に取り消せません。誤ったネットワークや宛先へ送ると、取り戻せない場合があります。
ネットワークを選ぶ
USDC は、いくつものネットワークにあります。相手が対応していないネットワークで送ると、届きません。
送金の手数料(ガス代)が、別に要る
料金とは別に、送金の手数料が要ります。払うのは、そのネットワークの通貨です。額は、ネットワークと混み具合で変わります。
送金を途中で止める管理者が居ない事と、その裏返し
自分で鍵を持つウォレットに在るビットコインやイーサ(ETH)の送金には、銀行のように、途中で止めたり口座を凍結したりする管理者が、仕組みの中に居ません。自分の判断で、いつでも送れる事が、送金の利点の 1つです。
ビットコインの公式の案内は、まちがいを取り消す中央の管理者は居ない、と説明しています。イーサリアムの公式の案内も、ウォレットの提供元は資金を預かっていない、と書いています。
ただし、止める管理者が居る場合が在ります。
- 取引所に預けている暗号資産: 取引所の口座に在るので、取引所が出金を止める事があります
- USDC: 発行元の Circle の規約(2025年12月12日の版)には、特定のアドレスとの USDC の移転を止める権利を持つ、と在ります
- USDT: 発行元の Tether の規約(2026年2月26日の版)には、トークンの凍結や、アドレスのブラックリストへの登録ができる、と在ります
規約は英語で、上は当社の訳の要旨です。当社のサービスの支払いに使う USDC も、発行元が止められる作りです。
裏返しも在ります。止める人が居ないという事は、だまされて送ったお金や、送りまちがいを、止めて戻してくれる人も居ないという事です。
銀行の口座の凍結には、詐欺に使われた口座を止めて、残ったお金を被害者に分ける働きも在ります。管理者が居ない仕組みには、この働きが在りません。
イーサリアムの公式の案内は、送った取引は取り消せず、相手が返さない限り資金は戻らない、と書いています。送る前に見る所は 3つです。
- アドレスは手で打たず、写して貼る。貼った後に、頭と末尾の数文字を、元と見比べる
- ネットワークが、相手の対応する物と同じかを見る
- 初めての宛先には、先に少額を送り、届いた事を見てから残りを送る
管理者が居ない事は、送金の仕組みの特徴で、守られているという意味ではありません。法律の決まりや裁判所の手続きは、暗号資産を持つ人にも掛かります。それらを避ける目的での使い方を、当社は勧めません。
この節は、2026年10月7日に、ビットコインとイーサリアムの公式の案内、Circle と Tether の規約を開いて確かめた事を書きました。
払う前にそろえる物は 4つ
- 相手の案内ページ(対応するウォレット・ネットワーク・料金が書かれたページ)
- 相手が対応しているウォレット
- 相手が対応しているネットワークの USDC(支払う額の分)
- 手数料に使う、そのネットワークの通貨
4つ目が足りないと、USDC があっても送れません。
手順は 5つ:接続し、確かめ、承認し、待ち、残す
① 接続する。サービスの画面で「ウォレット接続」を押し、ウォレットを選びます。接続は、アドレスと残高を見せる操作です。接続しただけでは、送金されません。
支払いのために、秘密鍵やシードフレーズ(復元用の単語)を入れる場面はありません。求められたら、入れないでください。
② ネットワークと額を確かめる。ウォレットで選んでいるネットワークが、相手の対応するものかを見ます。
③ 承認する。購入のボタンを押すと、ウォレットの確認の画面が出ます。通貨・金額・ネットワークを見て、合っていれば自分で承認します。違っていれば、承認せずに閉じます。
④ 反映を待つ。送金がブロックチェーン上で確認されるまで、少し時間が掛かります。
⑤ 記録を残す。日時・通貨・金額・ネットワーク・相手・トランザクションのハッシュを控えます。問い合わせの時に要ります。
つまずきやすい所と、見る所
当社のサービスの支払いの作りから、言えるものだけを書きます。ほかのサービスでは、動きが違うことがあります。
ネットワークが違う
当社のサービスでは、宛先はサービスの側が指定します。ウォレットで選んでいるネットワークが対応していないもので、切り替えもできなかった時は、送金せずに止まります。
宛先を自分で貼って送る形では、止まらずに送られてしまうことがあります。当社が、案内のページに受取のアドレスを載せず、「購入する」のボタンから送る形にしているのは、この取り違えを減らすためです。
手数料の通貨が足りない
USDC の残高があっても、そのネットワークの通貨が無いと、承認の所で進みません。
送ったのに、反映されない
当社のサービスでは、送金の後、画面が自動で確認を繰り返します。確認が終わらなかった時や、途中で画面を閉じた時は、支払いの画面を開き直すと、もう一度確かめます。
それでも反映されない時は、ウォレットの履歴にあるトランザクションのハッシュを添えて、相手に問い合わせます。
スマートフォンで、ウォレットが開かない
当社のサービスの 1つは、PC のブラウザのウォレット拡張機能からの支払いを前提にしています。もう 1つは、ブラウザのウォレット拡張機能か、ウォレットのアプリの中のブラウザから払う形です。
どちらも、スマートフォンとタブレットは、ウォレットと端末の組み合わせによって、当社で動作を確かめられていないものがあります。
当社で確かめたこと・確かめていないこと
当社は、自社のサービス 2つに、ウォレットの接続と USDC の支払いを作って動かしています。
- 確かめたこと: 社内の確かめとして、USDC での支払いを行い、利用時間に反映された(9月の売上の記録に、社内の分として残っています)
- 確かめていないこと: スマートフォンとタブレットでの、全部のウォレットの組み合わせ
- まだ無いこと: 外部のお客さまが払った記録(9月末までの売上の記録で 0件)
ウォレットのアプリごとの画面やボタンの名前は、この記事には書いていません。当社で 1つずつ確かめた記録が無いためです。
よくある質問
Q. 「ウォレット接続」を押すと、お金が動きますか?
接続だけでは動きません。送金は、ウォレットの確認の画面で、自分で承認した時に行われます。確認の画面には、送金のほかに、相手に引き出しを許す種類のものもあります。中身が分からない確認は、承認しないでください。
Q. 間違えて送ったら、取り消せますか?
取り消せません。誤ったネットワークや宛先へ送ると、取り戻せない場合があります。承認の前に、通貨・金額・ネットワークを確かめます。
Q. 支払いの記録は、何を残せばよいですか?
日時・通貨・金額・ネットワーク・相手・トランザクションのハッシュです。領収書を出せるサービスなら、それも保存します。
まとめ
- ウォレットの支払いは、自分で送金を承認する形。止める第三者が居ない分、送った後に取り消せない
- そろえる物は、案内ページ・ウォレット・USDC・手数料の通貨の 4つ
- 手順は、接続 → 確かめ → 承認 → 反映を待つ → 記録を残す
- 止まったら、ネットワーク・手数料の通貨・トランザクションのハッシュを見る
当社のサービスの料金を USDC で払うとき
対応するウォレット・ネットワーク・料金は、サービスごとの案内ページにまとめています。対応するネットワークは、サービスごとに違います。
支払い方法は USDC だけです。払うには、アカウントの登録とウォレットの接続が要ります。
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