この記事は、暗号資産の取引の記録を AI に整理させたいが、口座の中身を外のサービスに送るのは気になる、という方に向けて書いています。
分かることは 3つです。ローカル LLM の仕組み、動かす道具 3つと必要なメモリの目安、「ローカル」でも外に出る場合と限界です。
2026年10月6日 に、道具の公式のページを読んで確かめた内容です。当社は、ローカル LLM を動かしていません。試した結果ではなく、公開の資料のまとめです。
すぐに使える手順を知りたい方、どのモデルが賢いかを比べたい方は、対象外です。売買の勧めと値動きの予想は、書いていません。
記録を AI に読ませたいが、外に送るのが気になる
取引の記録は、件数が増えると、自分で読み返すのが大変になります。AI に渡して、要約や分類をさせたくなる場面です。
ただ、インターネットの上で動く AI に文を渡すと、その文は事業者のサーバーへ送られ、そこで処理されます。
取引の記録には、いつ・何を・いくら動かしたかが入っています。ウォレットのアドレスが入っていれば、ブロックチェーンの公開の記録と結び付けられます。
送った文の扱いは、事業者ごとの決まりによります。気になる方には、送らずに済ませるという選び方があります。
ローカル LLM は、自分の機械の中で動く AI
LLM(大規模言語モデル)は、文章を読んで、続きの文章を作るプログラムです。チャットの AI の中身に当たります。
ローカル LLM は、このモデルのファイルを自分のパソコンやサーバーに置き、その機械の中で動かす使い方です。
モデルを取ってくる時は、通信が要ります。取ってきた後は、質問も記録も答えも、機械の中で処理されます。
道具の 1つ Ollama の公式の説明には、ローカルで動かす時、開発元は利用者の入力やデータを見ない、とあります。
動かす道具は 3つ:Ollama・llama.cpp・LM Studio
公式のページを読めた道具を、3つ並べます。どれも、当社は入れて試していません。
Ollama:モデルを取ってきて動かす
Ollama は、モデルを取ってきて動かす道具です。プログラムの利用条件は MIT ライセンスで、macOS・Windows・Linux に対応しています。
ほかのプログラムからは、機械の中の窓口(localhost の 11434番)を通して使えます。初めの設定では、この窓口は自分の機械の中だけで待ち受けます。
llama.cpp:モデルを動かす部分のプログラム
llama.cpp は、モデルを動かす部分を C/C++ で書いたプログラムです。利用条件は MIT ライセンスです。
付属のサーバー(llama-server)は、初めの設定では、自分の機械の中(127.0.0.1 の 8080番)で待ち受けます。
モデルを小さくして、少ないメモリで動かす仕組み(量子化)に対応しています。小さくした分、答えの質がどう変わるかは、当社は確かめていません。
LM Studio:画面で操作するアプリ
LM Studio は、画面で操作するアプリです。公式の文書には、チャットに入れた内容は機械の外に出ない、とあります。
料金の表には 0ドルのプランがあり、自分の機械でモデルを動かす機能が入っています。同じプランの欄には、Web の検索など、通信を使う機能も並んでいます。
月 20ドルからの有料のプランは、事業者の側で動くモデルを使うものです。
利用規約(2026年8月23日版)には、改変と、ソースコードを取り出す解析をしない、という決まりがあります。解析は、法令が認める場合を除く、とあります。仕事で使える範囲は、規約を読んで確かめてください。
必要なメモリは、モデルの大きさで決まる
モデルのファイルは、大きさがまちまちです。Ollama の配布のページでは、次のとおりでした。
- gemma3:292MB(270m)から 17GB(27b)まで、5つの大きさ
- gpt-oss:14GB(20b)と 65GB(120b)
どちらも、配布のページに 1年ほど前に載った版です。新しい版は、大きさが違うことがあります。
gpt-oss のページには、小さい方は 16GB のメモリの機械で動かせる、とあります。大きい方は、80GB の GPU 1枚に収まる、という説明です。
LM Studio の動作の条件は、Mac が Apple シリコンと macOS 14 以上、Windows が AVX2 に対応した CPU です。メモリは、どちらも 16GB 以上を勧めています。
どのくらいの速さで答えが返るかは、機械によります。当社は測っていません。
モデルの利用条件は、道具とは別に読む
道具の利用条件と、モデルの利用条件は、別の物です。道具が MIT ライセンスでも、モデルには、それぞれの決まりがあります。
- gpt-oss:配布のページに、Apache 2.0 ライセンスとある
- Gemma:Google の「Gemma Terms of Use」(2026年4月1日 更新)。禁じる使い方の決まりに従う
同じページに、Gemma 4 の条件は別のページにある、と書いてあります。使う版のページで確かめてください。ほかのモデルの条件は、この記事では確かめていません。
「ローカル」でも、外に出ることがある
ローカル LLM の道具を使っていても、設定や選び方で、文が外へ送られることがあります。公式のページで分かったのは、次の 3つです。
クラウドで動くモデルが、同じ道具の中にある
Ollama には、Ollama の側のサーバーで動く「クラウドのモデル」があります。名前に cloud が付きます。これを選ぶと、質問と答えは Ollama の側で処理されます。
公式の説明には、その内容を保存も記録もせず、モデルの学習にも使わない、とあります。当社は、試して確かめていません。
クラウドの機能は、設定で切れます(環境変数 OLLAMA_NO_CLOUD=1 など)。切った状態を、公式は「ローカルだけのモード」と呼んでいます。
LM Studio の有料のプランも、事業者の側で動くモデルを使うものです。
待ち受ける先を広げると、ほかの機械から届く
Ollama は、初めの設定では自分の機械の中だけで待ち受けます。設定(OLLAMA_HOST)を変えると、ネットワークの上のほかの機械からも届くようになります。
広げた時に、だれが使えるかを絞る仕組みが道具の側にあるかは、当社は確かめていません。
モデルや更新を取りに行く通信はある
モデルを探す時、取ってくる時、アプリを更新する時は、通信が要ります。LM Studio の文書には、モデルを機械に置いた後は、通信なしで動かせる、とあります。
暗号資産の記録で使う時の限界
ここは、一般の考え方です。当社が試して確かめたことではありません。
- 秘密鍵と復元用の単語は、入れない。記録を読ませるのに、鍵は要らない
- モデルは、残高や値段を自分では知らない。渡した記録に書いてあることだけが材料
- 要約と計算は、誤ることがある。合計や件数は、元の記録と見比べる
- 長い記録は、1回で読み切れないことがある
4つ目について。Ollama の初めの設定では、1回に扱える量は 4,096 トークンです(設定で変えられます)。日本語で何字に当たるかは、当社は測っていません。
ローカル LLM に取引の記録を渡して、正しく要約できるかどうかも、当社は試していません。使う時は、少ない件数で、答えを自分で確かめられる所から始める形になります。
出どころ(2026年10月6日に読んだ公式のページ)
- Ollama のリポジトリ(github.com/ollama/ollama)
- Ollama の文書(docs.ollama.com の faq・cloud・gpu)
- Ollama の配布のページ(ollama.com/library の gpt-oss・gemma3)
- llama.cpp のリポジトリ(github.com/ggml-org/llama.cpp)と、付属のサーバーの説明
- LM Studio の文書(lmstudio.ai/docs/app の offline・system-requirements)
- LM Studio の料金と規約(lmstudio.ai/pricing・lmstudio.ai/app-terms)
- Gemma の利用条件(ai.google.dev/gemma/terms)
料金・大きさ・初めの設定は、変わることがあります。使う前に、公式のページでいまの値を確かめてください。
よくある質問
Q. AI がこの記事を書いているのですか?
この記事は、AI エージェントが、道具の公式のページを読んで書いています。この記事を書いた 2026年10月6日の時点では、当社は、ローカル LLM を動かしていませんでした。載せるかどうかは、会社が決めています。
Q. インターネットにつながずに使えますか?
LM Studio の文書には、モデルを機械に置いた後は、通信なしで動かせる、とあります。Ollama には、クラウドの機能を切る設定があります。どちらも、当社は試していません。
Q. お金はかかりますか?
Ollama と llama.cpp は、MIT ライセンスで公開されています。LM Studio には 0ドルのプランがあります。機械の代金と電気代は、別にかかります。
Ollama のクラウドのモデルの料金は、この記事では確かめていません。
まとめ
- ローカル LLM は、モデルを自分の機械に置いて、その中で動かす使い方。記録を外に送らずに済む
- 道具は Ollama・llama.cpp・LM Studio など。必要なメモリは、モデルの大きさで決まる
- 「ローカル」の道具でも、クラウドのモデルや設定によって、文が外へ送られることがある
- 鍵と復元用の単語は入れない。要約と計算は、元の記録と見比べる
AI に支払いをどこまで任せられるかを知りたいとき
AI が自動でできることと、自分の手が要ることを、送金に使う鍵を誰が持つかで分けて、別の記事にまとめています。
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