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連敗しても戻せる幅を先に決める――暗号資産の資金計画表の作り方

連敗しても戻せる幅を先に決める――暗号資産の資金計画表の作り方 のイメージイラスト

暗号資産の取引で、資金がどこまで減ったら止めるかを先に決めていますか。決めていないと、連敗したときの判断が感情に寄ります。

この記事は、負ける前提で資金の増減を先に並べる「資金計画表」の作り方を説明します。数字はすべて計算で出る一般的な例です。

対象は、自分の資金で暗号資産を売買していて、負けが続いたときの止めどころを先に決めておきたい方です。2026 年 9 月 18 日時点の内容です。

減ることより、戻すことの方が難しい

相場が動くと、資金は思ったより速く減ります。ただ本当に困るのは減ったこと自体ではなく、元の額に戻すのが難しくなることです。

資金が 20% 減ると、元に戻すには 25% 増やす必要があります。増やす計算の基準が、減ったあとの少ない資金になるためです。

40% 減ったときに必要なのは 67% です。減るほど、戻すための増やし幅は跳ね上がります。

50% まで減ると、必要なのは 100% です。残った資金を 2 倍にしないと、元の額には戻りません。

減った資金を元に戻すには10% 減ったとき元に戻すのに必要なのは+11%20% 減ったとき元に戻すのに必要なのは+25%40% 減ったとき元に戻すのに必要なのは+67%減るほど、戻すための増やし幅は跳ね上がる
図1:減り方と、元の資金に戻すために必要な増やし幅(手数料は考えない場合)

この非対称があるので、「どこまで減ったら止めるか」を決めていない状態は、そのまま戻せない深さまで進む危険を抱えています。

幅を決めていないと、取り返そうとして大きくなる

止めどころを決めていないと、連敗したあとに一度で取り返そうとして、1 回の金額を大きくしがちです。

金額を大きくすると、次の 1 回で減る額も増えます。戻す難しさが増し、さらに大きく張る流れに入ります。

先に「この幅まで」と決めておけば、そこに触れた時点で止める判断を、迷わず機械的にできます。

幅は感覚ではなく表にします。表にすれば、連敗の途中でも残りの余裕が数字で見えます。

連敗は珍しいことではありません。勝ち負けが五分なら、5 回続けて負ける確率は 32 分の 1 です。

32 分の 1 は、取引の回数が増えれば何度も通る道です。起きない前提ではなく、起きる前提で幅を決めておきます。

資金計画表の作り方

資金計画表は、いまの資金を「0」の行に置き、上に勝ち続けた場合、下に負け続けた場合の資金額を並べた表です。

決めることは 3 つだけです。開始の資金額、上下の幅、試行の回数です。

  • 開始証拠金:いまの口座の評価額を「0」の行として固定する
  • 幅:5 回続けて勝った/負けたときに ±20% になるようにそろえる
  • 回数:勝ち 5 回・負け 5 回の 11 行にして、1 画面で見渡せるようにする

±20% を 5 回に割ると、1 回あたりは勝ち +3.71%、負け −4.36% です。複利なので、負けの幅の方が少し大きくなります。

資金計画表の形勝ち 5 回まで1 回あたり +3.71%5 回目で +20%0(現在)開始証拠金を固定するここを基準に上下を並べる負け 5 回まで1 回あたり −4.36%5 回目で −20%(7 連勝で戻る)上下 5 行ずつ、5 回目がちょうど ±20%
図2:勝ち 5 行・負け 5 行の 11 行。幅をそろえると、止めどころが一目で決まる

幅を固定する利点は、毎回の入力が要らなくなることです。開始証拠金だけ決めれば、同じものさしで毎週くらべられます。

負けの行には、元の資金に戻すのに必要な連勝数も並べます。3 連敗なら 4 連勝、5 連敗なら 7 連勝が必要です。

「ここから戻すには 7 連勝」と数字で見えると、連敗の途中で止める判断がしやすくなります。

自分の勝率と見くらべるのが大事です。7 連勝が現実的でないなら、そこまで下がる前に止めるのが筋です。

1 回の負けを幅に収めるには、量で調整する

幅を決めたら、1 回の取引で減る額をその幅に収めます。資金が 1,000 ドルなら、1 回の負けは 44 ドルまでです。

損切りまでの距離が 3% の銘柄なら、建てられるのは 1,450 ドル分までという計算になります。

距離が遠い取引ほど、建てられる量は小さくなります。幅を守るために量を調整する、という順番です。

反対に量を先に決めると、損切りの距離が遠い取引で幅を超えます。それでは表の意味がなくなります。

レバレッジを上げるほど、同じ量でも値動きに対する負けの額は大きくなります。幅から量を決める順番は、レバレッジを使うときほど効きます。

入金額と出金額も先に決める

表と合わせて、このタームで入れる金額(失ってよい上限)と、引き出す目標額を決めておきます。

入金額は、なくなっても生活に響かない範囲にします。出金額に届いたら、その分は口座から出して利益を手元に移します。

2 つを決めておくと、表の上でどこまで行ったら出す・止めるかが線として見えます。

出金の目標は、資金の 1 割など、届く現実味のある大きさにします。遠すぎる目標は、結局いつまでも出金しないことと同じになります。

資金計画表を作る手順

  1. いまの口座評価額を確かめて、開始証拠金として固定する
  2. 5 回で ±20% になる幅で、勝ち 5 行・負け 5 行を並べる
  3. 負けの行の「元に戻すのに必要な連勝数」を確かめる
  4. このタームの入金額(失ってよい上限)と出金額(引き出す目標)を決める
  5. 1 週間たったら実際の損益と並べ、次のタームの開始証拠金を固定し直す

表は当てるための道具ではなく、止める場所を先に決めるための道具です。

1 週間たったら、表の想定と実際の損益を並べます。想定より減りが速ければ、1 回の量が大きすぎた可能性があります。

勝ちの回数が足りないのか、1 回の負けが大きいのかは、約定の実現損益を並べると切り分けられます。

次のタームは、そのときの評価額で開始証拠金を固定し直します。前のタームの結果を引きずらず、いまの資金から数え直すためです。

うまくいきやすい使い方と、よくあるつまずき

✅ うまくいきやすい見方

タームの初めに開始証拠金を固定し、終わりまで動かさない使い方です。

同じ基準で毎週くらべられるので、幅を超えたかどうかがはっきりします。

⚠️ よくあるつまずき

負けが込んだときに開始証拠金を入れ直し、減った分をなかったことにしてしまうことです。

基準が動くと、何連敗したのかも、あと何連勝で戻るのかも分からなくなります。

まとめ

資金は減るより戻す方が難しく、20% 減れば 25%、40% 減れば 67% の増やし幅が必要です。

だから先に幅を決めます。勝ち 5 回・負け 5 回で 5 回目が ±20% になるようそろえ、負けの行には戻すのに必要な連勝数を並べます。

開始証拠金を固定し、入金額と出金額も先に決めておけば、連敗のさなかでも止める場所を数字で判断できます。

決めるのは落ち着いているときです。表はそのための、たった 11 行の約束ごとです。

💡 自分の資金で資金計画表を作るなら

Hype トレードの資金計画表は、Hyperliquid の口座評価額を「0」の行として、勝ち 5 回・負け 5 回の資金額と、元に戻すのに必要な連勝数を出します(2026 年 9 月 18 日時点)。

→ 資金計画表(hype.microfund.co.jp/plan)

(本記事は 2026 年 9 月 18 日時点の一般的な解説で、数字はすべて計算による例です。暗号資産は価格が大きく変動し、投じた資金を失う可能性があります)

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